岬の突端に立つ白い灯台、その背中側にゆっくりと沈んでいく太陽。平久保灯台の夕景は、石垣島でも特に静かな時間が流れる場所です。観光のハイライトというより、一日の終わりにそっと立ち寄りたい場所。WAAP に滞在される方には、夕方の散歩のような感覚で訪れていただきたい岬です。
平久保灯台(平久保崎灯台)とは
正式名称は平久保崎灯台。石垣島の最北端、平久保半島の先端に立つ白亜の灯台です。海上保安庁が管理する現役の航路標識で、灯台そのものの内部は一般公開されていません。見どころは、灯台の手前に広がる岬の草原と、そこから望む東シナ海・太平洋の両側の海です。
WAAP からは車で 15 分ほど。半島の付け根に宿があり、そこから北へ走り続けると道はゆるやかに細くなり、やがて駐車場に着きます。観光地化されすぎていないため、夕方になると訪れる人もまばら。風と波と、灯台の足元の草の音だけが残ります。
夕景がもっとも美しい時間帯
日の入りの 30 分前から、日没後 15 分くらいまでが、もっとも光が豊かな時間帯です。沖縄県の日の入り時刻は季節によって大きく変わります。夏至前後は 19 時半ごろ、冬至前後は 17 時半ごろが目安。出発前に、その日の日の入り時刻を確認しておくと安心です。
岬は西向きの斜面が広く、太陽が水平線に近づくにつれて、海面の色が橙から桃、紫へと移り変わっていきます。空気が澄んだ日には、沈んだあとの薄明(トワイライト)の青が長く尾を引きます。
WAAP からの行き方
車(レンタカー)の場合
WAAP の駐車場を出て、平久保半島を北上する一本道を進むだけです。途中で大きな分岐はありません。所要は約 15 分。道幅は十分にありますが、放牧地のため牛や馬が道路脇にいることがあります。スピードはゆっくりと。
e-bike の場合
WAAP では滞在中、e-bike(電動アシスト自転車)を無料でお貸し出ししています。e-bike なら片道 30〜40 分ほど。電動アシストがあるため、平久保半島のゆるやかな起伏も無理なく走れます。海風を受けながら、夕暮れの光のなかを進む時間そのものが体験です。詳しいルートは e-bike で巡る平久保の朝・昼・夜 でもご紹介しています。
灯台までのドライブで見える景色
WAAP から灯台までの道のりは、それ自体が小さな旅です。両側に放牧地が広がり、黒い和牛と馬が草を食んでいます。途中で東側の海が大きく開ける場所があり、ここでも一度車を止めたくなるはずです。半島の細さを実感できる、両側に海が見える区間もあります。
夕日を見る場所のおすすめ
駐車場から灯台に向かう小道を少し登ると、芝生の高台に出ます。ここからの眺めがもっとも開けていて、夕日を背にした灯台のシルエットを眺めるには最適です。三脚を立てている方もいらっしゃいますが、肉眼でゆっくり見送るほうが、この場所に合っているように感じます。
服装と持ち物
平久保半島は、島内のほかのエリアに比べて風が強く吹く日が多い場所です。夏でも夕方は薄い長袖が一枚あると安心です。冬場は風よけのアウターを忘れずに。足元は芝生と土の道なので、サンダルよりスニーカーが歩きやすいです。
岬には自動販売機やお手洗いがありません。飲み物は事前に用意し、お手洗いは WAAP を出る前にすませておかれることをおすすめします。空港からの所要時間や島内の動線については アクセス情報 のページもご覧ください。
夕景のあと、WAAP に戻る夜
日没後、岬は急に暗くなります。早めに駐車場に戻り、ヘッドライトを点けて宿への道を戻ります。空を見上げると、薄明のグラデーションのなかに一番星が瞬きはじめる時間帯です。
WAAP に戻ったら、中庭のベンチで少し空を見上げてみてください。灯台で見送った夕日の続きとして、平久保の夜空がゆっくりと開いていきます。新月前後の晴れた夜には、敷地から肉眼で天の川が見えることもあります。夜の星時間については 平久保で天の川を見る夜 でもご紹介しています。
夕景のあとは、温かい灯りのある宿でゆっくりと。ご宿泊のご予約はこちら。