石垣島の北端、空港から車で約60分。信号がほとんどなくなり、海と牧草地が交互にあらわれる道のいちばん奥に、WAAPはあります。「島と呼吸する宿」を掲げる、ひとつの敷地に5つの居場所をもつ小さな複合滞在施設です。
派手なアクティビティはありません。代わりに、風の音、光のうつろい、ささやかな会話があります。石垣島で「いつもと違う宿」を探している方へ、滞在前に知っておいていただきたい過ごし方をお伝えします。
石垣島最北端、平久保という場所
平久保は、石垣島の北の端にあります。市街地からは車で1時間。コンビニも信号も、ほとんどありません。代わりにあるのは、放牧地でゆっくりと草を食む牛や馬、海岸線にひろがるリーフ、夜になると音もなく降りてくる星空です。
「最北端」という言葉には、少しの不便さと、少しの特別さが同居しています。WAAPはその不便さを引き受けたうえで、ここでしか流れない時間をご用意しています。
ひとつの敷地に、5つの居場所がある宿
WAAPの敷地には、石造りの建物群が点在しています。客室4室のHOTEL、2階の高天井カフェTABLE、1階の石垣肉そばNOODLE、夜の小さなBAR、そしてレジンアートやアロマ調香を体験できるWORKSHOP。中庭をはさんで建物がゆるやかにつながり、敷地に一歩入ると、外の世界とは少し違う時間が流れはじめます。
「泊まる」「食べる」「飲む」「つくる」が、すべて敷地のなかで完結する。だからこそ、滞在中に予定を詰め込む必要はありません。
WAAPのブランドストーリー(We Are All Pilgrims)はこちら
過ごし方①:朝はバルコニーで光を受ける
客室4室にはそれぞれ専用バルコニーがついています。朝、目を覚ましたらまずカーテンを開けて、バルコニーに出てみてください。海から吹き上がる風と、牧草地の上をすべってくる朝の光が、滞在のリズムを整えてくれます。
部屋ごとにラグやアートが違うので、見える景色の「フレーム」もそれぞれ。Indigo Room、Folk Room、Mosaic Room、Botanical Room — 名前のとおり、4つの異なる表情の部屋があります。
過ごし方②:中庭でただ座る
5つの建物に囲まれた中庭は、WAAPの心臓部のような場所です。施設紹介には「建物に囲まれた中庭は、5つの空間をつなぐ広場」と書かれていますが、実際に座ってみると、それは「もうひとつのリビング」だと感じるはずです。
午前は本を持って。午後は珈琲を片手に。日が落ちる頃には、敷地の端のほうから音もなく夕景が忍び寄ってきます。何もしない時間が、ここでは退屈ではなく、贅沢になります。
過ごし方③:e-bikeで島の空気を吸いに出る
WAAPでは滞在中、e-bike(電動アシスト自転車)を無料で貸し出しています。電動なので坂道もすいすい。海岸線に降りる5分のサイクリング、放牧地を抜けて灯台へ向かう昼下がり、夕焼けに染まる帰り道 — 車では拾えない速度の景色がそこにあります。
ルートは決めすぎないのがおすすめです。気持ちのいい風が吹く方向へ、ペダルを踏むだけで十分。
過ごし方④:BARの一杯と、夜空を見上げる時間
陽が落ちると、敷地の照明はぐっと控えめになります。平久保は人工光が極端に少ない土地。空の条件がそろえば、肉眼で天の川が見える夜もあります。
夜のBARは、宿泊者を中心とした小さな空間。一杯を傾けながら、ゆっくりと島の夜に身を預ける場所です。
そして気が向いたら、グラスを置いて外へ。中庭や敷地の縁から見上げる夜空は、星の数が思いのほか多く、時間の感覚をやわらかく忘れさせてくれます。
持ってきていただきたい3つのもの
派手なギアは要りません。ただ、これだけあると滞在の解像度が上がります。
- 薄手の羽織もの:日中は暑くても、夜の中庭やバルコニーは風が通って肌寒いことがあります
- 歩きやすい靴:e-bikeから降りて、海岸線や牧草地を少しだけ歩きたくなる瞬間がきっとあります
- 読みかけの本:中庭やTABLEの席で、不思議と読書がはかどる時間があります
スマートフォンや雑誌は、無理に置いてくる必要はありません。ただ、少しだけ画面から目を離す余白をつくっておくと、平久保の風がよく入ってきます。
滞在前のささやかなチェックリスト
- 新石垣空港からは車で約60分。レンタカー必須エリアです
- TABLEとNOODLEには定休日があります。ご来店前にご確認ください
- 屋外で過ごす時間が多いので、日焼け止めと帽子があると安心です
- ワークショップは事前予約制です。お早めにお問い合わせください
WAAPは、施設紹介の冒頭にあるとおり「皆さんの『人生の旅の途中の宿り木』」として、平久保のいちばん北に立っています。1泊でも、3泊でも。何かを得るために来るのではなく、少しだけ手放しに来る場所として、使っていただけたら嬉しく思います。
予約や滞在のご相談は、いつでもお気軽にお寄せください。最北端でお待ちしています。